沖縄に移住したけど後悔?20代会社員が語る、キャリアと現実のギャップ

なぜ沖縄移住したのに2年で帰ったのか?
「大好きな沖縄で暮らしたい」
そんな思いから、私は東京から沖縄に移住しました。
でも、結果的には2年弱で東京に戻ってきました。
「せっかく沖縄に行ったのに、なんで?」とよく聞かれます。
今回は、自分なりにその理由を整理してみようと思います。

自然に囲まれてゆっくり呼吸できる場所
田舎出身の私にとって東京での生活は便利だけど、息苦しかった。
毎日満員電車での通勤、ビルに囲まれたオフィス、自宅も会社の都合で都心。
仕事に追われて、自分の心がどんどんすり減っていくのを感じていました。
そんなときに思い出したのが、学生時代によく訪れた沖縄。
海がきれいで、空気も人ものんびりしていて、心が軽くなったあの感じ。
「仕事がしんどくても、せめて住む場所くらいは理想の環境にしたい」
そんな思いで移住を決めました。
※移住の背景について別記事にまとめてますので良ければご覧ください。
沖縄での生活は、たしかに心が満たされた
沖縄での生活は、東京とはまったく違いました。
休みの日や昼休みに、ふらっと海を見に行ける。
夕日を眺めながら、なんでもない日常を味わえる。
街に出れば、人の空気もどこかゆったりしていて、心が落ち着きました。
職場の文化も、東京とはまるで違いました。
電話文化や実際に会いに行く文化が根強く、実際に話す、直接会うことの大切さを
上司から聞かされていました。
※会社にもよると思いますが、地元企業は今でもこの文化が強いように思います。ITやそれらに関するリテラシーが遅れている側面ももちろんあると思います。
東京にいたころの「効率命!」とは、よくも悪くも程遠い文化でした。

それでも東京に戻った理由
心は満たされた。でも、それだけじゃ足りなかった。
大きかったのは、将来のキャリアに対する不安です。
沖縄のなかで「今後どのようにキャリアアップしていけるのか」、
全然イメージできませんでした。
東京では当たり前になりつつある「転職してキャリアを広げる」という考え方が、沖縄では保守的に見られがちで、なんとなく動きづらい雰囲気がありました。
転職先も限られていて、業界も人間関係も狭いため、転職先で、元いた会社とのやり取りが発生することは多いと思います。
給与を上げていけるイメージも持てず、結婚や子育てを考えたとき、「このままで大丈夫か?」と不安になりました。
加えて、「課題を見つけて、解決に向けて効果的な選択をしながら動けるような優秀な人たちが多いのはやっぱり東京だ」とも感じました。
自分もそういう人たちと一緒に働くことで、もっと成長したい。成長した上で、自分ならではの価値を発揮して沖縄に貢献したい。そう強く思うようになっていきました。
振り返って思う“反省点”もある
今振り返ると、「サラリーマンとして成長する」ことばかりにとらわれていました。
会社に勤める以外にも、自分のスキルを高める手段はあったはず。
たとえば副業に挑戦してみるとか、やれることはあったのに、それを見ようとしなかった。
また、沖縄の会社でも、成長できる環境はきっとあったと思います。
でもそれは、“自ら掴みに行く姿勢”があってこそだった。
挑戦して、スキルを高めて、自信を持って給与交渉する。
そのうえで、それでも限界を感じたら動けばよかった。
あのときの自分には、それが足りなかったと感じています。
今は「沖縄に戻るために東京で頑張る」フェーズ
正直、今でも沖縄は恋しいです。
でも、今はこれでよかったとも思っています。
今の私は、あの頃よりも社会人としての経験もスキルも少しずつ積めてきている。
もっと市場価値を上げて、「選べる立場」になってから、もう一度沖縄に戻りたい。
そうすれば、もっと前向きな形で沖縄に貢献できるんじゃないかと考えています。
沖縄移住は“失敗”じゃなく、“通過点”。
そう言えるように、これからもがんばっていきたいと思っています。