20代で沖縄移住して後悔しない仕事選び│ 営業職編
										前回の記事【20代で沖縄移住して後悔しないために│ 沖縄転職を成功させるリアル戦略】では、『大事なのは、「沖縄にいても、沖縄でなくても求められる自分になること」。移住に失敗しても、転職先でパワハラにあったとしても、「別にこの会社じゃなくても、いくらでも働き口はある」状態』が重要ですよというお話をしました。先にこちらを読んでもらえると理解が深まると思います!
今回の記事では前述の記事でお伝えしたおすすめの職種=営業系・エンジニア系・WEB関係の中から営業職にフォーカスを当てて求人の見方や注意点を解説していきたいと思います。
沖縄移住で後悔しないために│リスクを抑えられる職種とは?
前提
このブログでは、こんな人を読者様としてイメージしています。前提が違う場合はおすすめとして当てはまらないことが多くなりますのでご注意ください。
- 年齢は20代
 - 特別なスキルや資格がない
 - 大学や専門学校でしか取れない資格を持っていない(例:建築・医療・土木など)
 - 今すぐやりたい仕事や明確な目標があるわけではない
 - 「自分が何にやりがいを感じるのか」まだよくわかっていない
 
まずは「自分を知ること」から
どんな仕事にも向き・不向きがあります。
このあとおすすめの職種を3つ紹介しますが、まずは自分の価値観や性格を整理しておくことが何より大事です。

たとえば、
- 将来どんな生活を送りたいか
 - 逆に、絶対にやりたくないことは何か
 - 自分の得意なこと・苦手なことは何か
 
こうした「自己分析」をしておくと、移住後・転職後のミスマッチを減らせます。
たとえばこのあと紹介する営業職も、
- 「数字のノルマなんて絶対に耐えられない」
 - 「初対面の人と話すと緊張してしまう」
 - 「インセンティブで収入が変動するのは不安」
 
というタイプの人には、正直おすすめできませんし、続きません。
自分に合わない仕事を無理に選んでしまうと、沖縄移住そのものがつらくなってしまいます。
おすすめの職種3選
沖縄の求人を実際に見てみると、未経験でも採用されやすく、かつどこでも通用するスキルを磨ける職種として次の3つが目立ちます。
- 営業職
 - WEB/マーケティング職
 - エンジニア職
 
今回は【営業職】の特徴・向き不向き・注意点を見ていきましょう。
営業職|20代のうちに“再現性のある成果”が作れる職種
メリット
- 求人数が多く、未経験からでも挑戦しやすい
 - 提案力・交渉力など、どの業界でも通用するスキルが身につく
 - 成果が数字で見えやすく、転職時に評価されやすい
 - インセンティブ制が多く、頑張った分だけ給与に反映されやすい
 
デメリット
- ノルマや目標達成プレッシャーがある
 - 歩合部分やインセンティブ部分の割合が多い場合は収入が不安定になる
 - テレワークはしづらい(zoomやTEAMSを使ってオンライン商談をしている会社も多くなってきていますが、沖縄ではそこまで浸透していないように感じます。業界にもよりますが…)
 

沖縄への営業職転職で後悔しないための観点
営業職の求人を見る際のポイント
①県外本社なのか、沖縄本社なのか
こちらはあくまでも傾向ですが、県外本社のほうが給与は高い傾向があります。一方で、転勤が発生する可能性があるので求人を見る際には注意です。また関連して、東京本社の場合、全国採用(沖縄→県外の転勤可能性あり)とエリア採用(沖縄県以外への異動はなし)で分かれている場合があり、自身の将来設計に合わせて選ぶことが重要です。
②商材の「単一 vs 複数」/提案型営業が磨ける環境か
商材が一つだけ(例:製品Aのみ)だと「とにかくこの製品を売る/数をこなす」という営業になりがちで、提案力・ヒアリング力・ソリューション構築力を磨く機会が少ない傾向があると思います。逆に複数商材がある企業だと、「顧客の課題を聞いて→どの商材をどう組み合わせて提案するか」のような“ソリューション営業”に近い動きが可能で、これは経験として強みになります。
また売るだけではなく、一気通貫の活動(受注~プロダクト導入〜活用支援などフォローまでを顧客企業に対して一気通貫で担当)を経験できるポジションなどもあり、こちらも経験として強みになると思います。
20代で「これから営業を学びたい/提案力を付けたい」と考えているなら、【複数商材+ソリュ―ション営業型】の環境を選ぶほうが成長機会が大きいと言えるでしょう。
③BtoB(法人向け) vs BtoC(個人向け)
BtoC(Business to Consumer:消費者相手)営業は、個人顧客が相手です。単価が低く、顧客数が多いことが特徴です。
一方でBtoB(Business to Business:法人相手)営業は、企業・団体を相手に提案・交渉・契約を行います。単価が高く、商談のプロセスが長かったり、専門知識・関係構築の要素が強いことが特徴です。
転職・キャリアの流動性を考えるなら、一般的にBtoB営業の方がキャリアの幅が広い/給料・評価のポテンシャルが高いと言われています。それは商談規模が大きいこと、そして企業との長期的な関係を構築するため、管理職や業界特化などへの展開がしやすいことが理由です。ただし、未経験・スキル少なめの場合、BtoCから入って“営業経験を作る”という選択肢も現実的だと思います。そこからBtoBに転向、というキャリアパスも考えられます。
④会社の口コミも必ずチェック!
求人票に書いてある情報だけでは、その会社の「リアルな働き方」までは分かりません。
特に営業職は、会社の文化や上司のタイプ、人間関係によって働きやすさが大きく変わる仕事です。口コミサイトを見て、次のような点を確認してみましょう。私はオープンワークをヘビーユーズしており、おすすめです。
ワークライフバランス
- 「残業時間」や「休日の取りやすさ」などの実態をチェック。
 - 特に「自分の時間を大切にしたい」「副業・資格勉強などに時間を使いたい」タイプの人は、長時間労働や休日出勤の頻度をよく見ておきましょう。
 - 一方で「今はスキルを磨きたい」「営業力を上げたい」という人は、忙しい環境が悪いとは限らないです。大事なのは「自分の目的と環境が合っているか」です。
 
組織風土・文化
- 「体育会系な人が多い」「数字第一で結果重視」「チームワーク重視で仲が良い」など、会社ごとにカラーが違います。
 - 自分が「どんな雰囲気で働くのが合っているか」を考えてみてください。ドライに淡々と働きたい人には、成果主義・個人主義の会社が合うと思いますし、人とのつながりを重視したい人には、協調的・チーム型の会社が合うと思います。
 - 沖縄の企業は比較的“ウェット(人情型・関係重視)”な文化が多い傾向もあるので、そこも自分に合うかどうかを考えてみてください。
 
退職理由と転職先
- 「退職理由」は本音が出やすい部分です。たとえば「上司のパワハラ」「ノルマがきつい」「キャリアアップができない」などが多ければ要注意です。
 - 「辞めた人がどんな会社に転職しているか」もヒントになります。より大手やBtoB企業に行っている人が多いなら、“成長の踏み台”になっている可能性もあります。逆に、同業他社や別業界に転職が多いなら、“定着しにくい環境”かもしれません。
 
若手の成長機会
- 「20代がどんな仕事を任されているか」「上司がどれくらい教育してくれるか」を要確認です。
 - 特に「営業未経験からスタートする」人にとって、OJTや教育制度、キャリアパスがあるかどうかは超重要です。
 - 「若手が意見を言える」「上司が面倒を見てくれる」といった口コミが多ければ安心感があります。
 
沖縄移住に向けた営業職求人閲覧の実演
私が沖縄転職を検討する際に実際に使っていたジョブアンテナ沖縄で下記の条件指定で検索したところ2025年10月19日時点では112件の求人が見つかりました。
- 職種=営業
 - 求める人材=第二新卒歓迎,未経験可
 - 雇用形態=正社員
 

気になった求人を紹介します。諸事情で具体的な企業名や求人名は伏せますが、見方の参考として見て頂ければと思います。
- 職種:WEBメディアを提案するインサイドセールス(BtoB営業)
 - 具体的な業務:電話、メールを活用し顧客と接触/課題、ニーズなどの状況をヒアリング/商談化の可能性が高い見込み顧客を別部署へ引き渡す(顧客接触から商談になる可能性を高める業務)/実際の商談・アフターフォローは別部署で実施(外回りや直接訪問はなし)
 - キャリアプラン:営業としてのキャリア(インサイドセールスからフィールドセールスや営業のマネジメント)またはWEBマーケターとしてのキャリア
 - 応募要件:未経験OK/WEB広告やマーケティングに興味のある方/新しい知識を身に着けたり、努力するのが好きな方
 - 勤務地:那覇市久茂地
 - 給与:265,000円~/固定残業代:39,000円~月21時間分を含む
 
ざっとこのような内容でした。オープンワークで会社について調べてみましたが口コミ評価もかなり高かったです。気になった点としては
①人間関係がかなりウェット
ルールや秩序に対して厳しく、細かい報連相が求められることが書かれていました。自分で裁量を持ちながら自由に仕事を進めたい人には合わなさそうです。一方で人間関係がかなりウェットで若手も多く、受注やアポ獲得できると周りがちゃんと賞賛の声を伝えてくれ喜んでくれるような一体感があるようです。チームで動く文化が強そうでした。
②ワークライフバランスは取りづらい
ワークライフバランスが取りづらい環境というのは、一概に悪いとは言えません。
ただし、「自分の時間を大切にしたい」「仕事とプライベートをしっかり分けたい」という人にとっては注意が必要だと感じました。
一方で、口コミでは「若手でも多くの仕事を任される」「成長実感を得やすい」といった声が多く、早くスキルを磨きたい人にとっては良い環境だと思います。
つまり、何を大切にするかで評価が変わるタイプの会社です。「早く営業として成果を出したい」「将来的に転職も見据えて実績や年収を上げていきたい」という方には向いています。逆に、「オンとオフをしっかり切り替えて、自分の時間も確保したい」タイプの方には合わないかもしれません。
③長期的な育成環境や給与の伸びの評価が低め
昇進昇格するにつれだんだんと昇進昇格しづらくなったり、給与の伸びが鈍化することが指摘されていました。
以上を踏まえてこの求人に応募するのであれば(私であれば)営業未経験として3年程度で営業スキル/WEBマーケ関連の知見/営業の実績を作れるように頑張り、その後営業職としてより良い条件での転職を模索します。BtoB営業としての実績・経験と需要の高まるWEB関連の知見があれば、転職先探しには困らないはずです。
応募時の注意
営業職に限らず、求人は一社だけに絞らず、複数の求人に応募することをおすすめします。
複数の会社を受けることで、
- 面接で受ける印象の違い
 - 仕事内容や給与、成長環境の差
 - 社風や人との距離感
 
などを比較できるようになるからです。
また、口コミサイト(OpenWorkなど)を活用して、事前に気になる点をリスト化しておきましょう。その上で、面接の場では遠慮せずに
「若手でもどんな業務を任されますか?」
「残業や休日の取り方はどんな感じでしょうか?」
など、実際の働き方や文化を確認することが大切です。求人票や口コミだけでは分からない“リアルな空気感”を掴むためにも、応募→面接→比較のサイクルを意識して動かすことが重要です。
まとめ|営業職は「どこでも通用するスキル」を磨ける職種
営業職は、沖縄に限らず全国どこでも需要があり、「話す力」「数字を扱う力」「相手の課題をつかむ力」など、業界を超えて通用するスキルが身につきます。
一方で、ノルマやプレッシャーなど厳しい面もありますが、20代で“ビジネスの基本”を早く身につけたい人にはおすすめです。
特に沖縄移住を考える人にとっては、
- 万一合わなかったとしても転職しやすい
 - 沖縄でも求人数が多い
 
といった点から、比較的リスクを抑えながらキャリアを積める選択肢だと思います。
